2024-07-31 (↻2025-02-27更新) #container

3ヵ月ほど Podman を使ったが,Docker に戻ることにした


はじめに

まず,Podman とは?
Podman は,Docker の代替として注目されているコンテナエンジンです.特にセキュリティ面での利点が多く,rootless でコンテナを実行できることや daemonless であることが特徴です.
後発のコンテナランタイムであるため,ちょっとしたうれしい機能が多いくてうれしいです.
(Red Hat が作っているので信頼もできます.)

Podman を使ってみて

wsl での構築はちょっとつらかったですが,構築できてしまえば,とても快適でした.
ただ,いくつか課題がありました.

課題1 互換性の問題

Podman は多くの点で Docker と互換性がありますが,完全ではありません.
特に,特定の Docker プラグインやツールが Podman では動作しないことがありました.

課題2 他ツールとの親和性

他の開発ツールや CI/CD パイプラインとの統合において,Docker の方がサポートが充実しており,スムーズに動作しました.

また,一部のツールでは,Docker を使用することを前提に作られているものもあり,Podman では動作しないなんてこともありました.
もしかすると,ちゃんと設定すれば動いたかもしれませんが,私にはそこまでの気力がなく,諦めてしまいました.

おわりに

そもそも私には,わざわざ podman を使う理由がなかったです.
私は,アプリケーション開発者であり,コンテナ開発者でないし,個人利用のため Docker のライセンス問題にも関係がありませんでした.

なので,最終的には Docker に戻ることにしました.Podman は素晴らしいツールですが,私のニーズには Docker の方が適していました.
やはり多数派は正義ですね.